圧延解析シミュレータ CAS4
・特徴
1.解析対象ミルの範囲が広い。
・厚板ミルから箔ミルまで。
・熱間スラブから箔材まで。
・現在対象可能ミルは5種類。
2.高クラウン制御機能のシミュレーションが可能。
・全対象ミルにWRシフト、WRクロス(ペアクロス)機能あり。
・全ロール(WR、IMR、BUR)に任意のロールカーブ付与可能。
3.箔圧延でのキスロール近傍の解析が容易。
・キスロール圧延時のWR同志の接触面圧もギャップ内板厚分布等と同時計算可能。
・CAS4導入のメリット
1.簡単なインプットで高精度の実機シミュレーションが可能。
2.新規ミルの計画、基本設計時の設計ツールとして活用。
3.開発段階でのモデル実験不要 → 実験装置の設計、製作、維持管理
要員が不要となり費用削減効果が大きい。
4.実操業ミルの各種問題点の解決、改造諸元の決定ツールとして活用。
5.学校、研究機関等での有効な圧延シミュレータとしての活用。
・(ご参考)CAS4 検討予想例
1.現在稼働中のミルのクラウン制御能力向上等の検討
・ロールイニシャルクラウンの変更
・ベンダー能力改造
・ロール径の変更、ミル形式変更(ロール本数の変更)
・新パススケジュールの検討
・各パス設定荷重の変更(出側板厚の変更)
2.新計画ミルのクラウン制御能力の把握
・基本ミル寸法の検討
・ベンダー能力の検討
・ロール間面圧、ロール間ギャップの有無のチェック
・各ロールのイニシャルクラウンの検討
・シフト、クロス機構の採用の有無の検討
など。
3.現在稼働中の箔ミルの検討
・キスロールの有無のチェック
・最適ワークロール端部形状の検討
・設定荷重の変更(出側箔厚みの変更)
など。
・CAS4ミル形式と解析機能
表は横にスクロール出来ます
ペアクロス | WRシフト | 上下点対称 ロール |
任意カーブ ロール |
メカニカル 板Crown計算 |
|
---|---|---|---|---|---|
1. 4段ミル | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
2. 縦6段ミル | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
3. 縦6段UCミル | ✕ | 〇 | 〇 | 〇 | ✕ |
4. 6段Xミル | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
5. 10段Xミル | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
6. 12段Xミル | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
7. 12段XAミル (幅方向分割BUR型) |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
・CAS4 解析可能ミル形式
・CAS4 高クラウン制御機能